遂に女子W杯が開幕。
我らがなでしこJAPANは初戦を迎えた。
W杯初出場となるザンビア相手に5-0という結果も含め完勝といっていい内容だった。
若手の台頭
藤野あおば
大舞台の初戦ということもあり、立ち上がりは硬さが見られると思ったが、全くの心配無用であった。
最初のビッグチャンスは藤野に。
これは惜しくも相手キーパーに防がれる。
数分後、積極的なミドルシュートがポスト直撃。
その後も伸び伸びとしたプレーで、日本の前への推進力の原動力となった。
そして、今大会なでしこジャパンの初ゴールが藤野のクロスから生まれた。
再三に渡り、両サイドから質の高いクロスが入っていたが、ようやくゴールとなった。
前半に1点取れたのは大きかった。
後半途中交代するまで、藤野のパフォーマンスはよかった。
フィジカルの強いザンビア相手でもスピード、パワーでぐいぐい仕掛ける姿勢が、日本に勇気を与えた。
しかし、3点程決定機を迎える中、外してしまった。
次は決めてくれるだろう。
石川璃音
そして、石川も20歳とは思えない程の安定したパフォーマンスであった。
開始早々に、相手エースとの球際のバトルで勇気ある素晴らしい対応をした。
その後も守備に関してはほぼパーフェクトな出来だったのではないか。
もちろん、石川だけでなく、熊谷と南あってこそということは言うまでもない。
お互いがお互いをフォローし合って、フィジカルに勝る相手を組織でうまく対応した。
また、後半に自陣ペナルティエリア付近で1対1の素晴らしい対応を見せた。
解説の安藤さんが言うように、まさにフィジカルモンスターな対応であった。スピードとパワーがなければ、ぶち抜かれていた場面であった。
ビルドアップに関しては、まだまだ改善の余地はある。
熊谷と南のビルドアップに比べると、まだまだミスが多く、精度が低い。
ショートパスや、ドリブルでの持ち出しはうまい。
一方、くさびのパスや、清水への縦パスの質をもっと高めたい。欲を言えば、ロングフィードも。
W杯を通して、もう一皮向けてもらいたい選手だ。
もしかしたら、大会終了後、海外からオファーが来るかもしれない。
世界に出て、熊谷の後継者になるようなポテンシャルは十分だ。
選手層の厚さ
今大会、なでしこジャパンの選手層の厚さを感じる。
初戦のスタメンをベースにポジション別にみていきたい。
FW
FWの軸は田中、植木だ。初戦で共にゴールという結果を残したのは大きい。
2人を軸に浜野と千葉という計算できる選手がいる。
田中はワントップでドシっと構えるタイプだが、他の3人はどちらかというと動き回るタイプ。1列下での起用も可能だ。実際、千葉は初戦、1列下での起用となった。
個人的には植木に期待。
初戦多少硬さもあり、決定機を数本逃したが、自ら獲得したPKでゴール。このゴールでだいぶ楽になったのではないか。
ゴール以外でも、タイミングのいい動き出し、ポストプレーもうまい。
4点目もポストプレーで絡んでいる。
ゴール量産を期待したい。
MF
MFは初戦のスタメンがベースとなるだろう。
ダブルボランチの長野、長谷川は代えのきかない選手になりつつある。
バックアッパーとしては林だ。海外でプレーしていることもあり、計算のできる選手だ。また、猶本もボランチでの起用も可能だ。
1列前は宮澤、藤野がスタメンであったが、猶本も2人と遜色ない選手だ。
藤野はドリブラーで前への推進力、宮澤はテクニシャンでチームに良いリズムを、猶本は万能型で守備も強く、キック精度の高さが印象的だ。
それぞれの良さがあり、対戦相手との相性やコンディションの良い選手を起用すべきだ。
左サイドの遠藤、右サイドの清水は共に経験もあり、こちらも代えのきかない選手になりつつある。
二人とも初戦は見事はパフォーマンスであった。運動量も多く、クロスの質も高く、ポゼッションもうまい。
しかし、両サイドできる清家と右サイドの守屋と十分計算できる選手が控えている。
運動量が求められるポジションなので、4人でうまくローテーションしながら、疲労を蓄積させない起用方法をしてもらいたい。
DF
熊谷、南、石川の3バックの安定感は抜群であった。
チームとして力の差はあったが、超強力FWが相手にいるなか、相手シュート数0に抑え込んだのは見事。
バックアッパーに三宅と高橋がいるのは頼もしい。WEリーグで実績十分の二人だ。
おまけに清水も起用可能である。試合中の急なアクシデント等での対応も可能だ。
メダルに期待も、課題も見えた🎖️
W杯初戦、立ち上がりからスムーズに試合に入り、この上ないスタートを切った。
3位以内は必ず、入ってもらいたい。
前の記事でも書いたが、期待の寄せる宮澤が2得点と活躍したのは嬉しい。
得点も含め、技術が高く、サッカーIQが高い選手なので、もっと評価されていい選手だ。
前半23分頃のくさびのパスは非常に質の高いパスであった。
相手が強くなっても、今日のようなゲームができるかが課題だ。
そして、決定力‼️
結果5-0であったが、決めるとこを決めて入れば、8点、9点入ったゲームだ。
相手が強くなればなるほど、チャンスは少なくなる。
少ないチャンスを決めきれないと、勝利が遠のく。
おそらく、選手達が一番感じてるはずだ。
次戦、コスタリカ戦も期待して応援しましょう‼️
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