先週のエルサルバドル戦に続いて、ペルー相手にも大勝。
率直な感想として、
「日本強っ!!」
と思いませんでしたか?
見ていて、わくわくする試合でした。
両サイドバックの台頭
右サイドバック内田篤人・酒井宏樹、左サイドバック長友佑都の後継問題が言われていますが、この試合でかなり払拭されたのでは?
右サイドバックで先発した菅原、左サイドバックで先発した伊藤洋共に、素晴らしいパフォーマンスであった。
この試合、両選手から縦へ抜けるウイングへの足元に速い縦パスがあった。
三笘、伊藤純のスピードを殺さない質の高いパスであった。
サイドバックはビルドアップの起点になることもあり、こういう質の高いパスが出せると、一気に局面の打開ができる。
サイドバックが本職の菅原は運動量豊富で、何度もチャンスと見るや、伊藤純を追い越した。
伊藤純とのコンビも良く、右サイドは非常にいい関係性であった。
2点目の起点となった菅原から伊藤純のヒールで菅原へ。菅原から鎌田、鎌田から三笘。そして、三笘がしとめる。素晴らしい連携からのゴールであった。
一方、センターバックが本職の伊藤洋も持ち味を出していた。
左足のキックの質は高い。
先制点のシュートも決して簡単なシュートではない。
サイドバックがあの位置からシュートを打つというのも久しぶりに見た気がする。
いいポジション取りをしていた。
守備でも、そつなく対応をしていた。
課題をあげるとしたら、三笘との関係だ。
悪くはなかったが、もう少し関係性を高めたい。
三笘との関係はもちろん、旗手も加えて3人で崩す場面が見られると、よりよくなるのではないか。
実際3人が絡んだ惜しい場面もあった。今後、更なる連携を期待したい。
また、サイドバック候補だと怪我で離脱中の冨安もいる。
板倉、谷口両センターバックも安定していたので、代表で冨安のサイドバックも見てみたい。
怪我からの復帰が待ち遠しい。
新たな中盤の組み合わせ
遠藤、旗手、鎌田の組み合わせはものすごく相性がいいと感じた。
そう感じた人も多いのではないか?
前戦のエルサルバドル戦と比べると、やや旗手のボールタッチが少なかったかもしれない。
しかし、ペルー相手でも特に前半はボールがよくまわっていた。
旗手のフリーランニングで、遠藤と鎌田にボールが入り、そこからボールを散らし、いいリズムをもたらしていた。
遠藤は守備で評価されているが、ビルドアップもうまい。
鎌田はより攻撃的なインサイドハーフなので、ボールがおさまり、ほとんどボールを失わない。
守備的な遠藤、攻撃的な鎌田、バランスを取れる旗手。非常に相性のいい3人だ。
私個人的には、一番好きな中盤の構成だ。
なかでも、旗手の活躍に今後も期待したい。次回代表戦では、セルティックで見せているような、ゴールに絡むプレーを代表でも見たい。
競争の激化
ボランチから前線はほんとにタレント揃いだ。
この試合、先発した伊藤純のパフォーマンスも素晴らしかった。
エルサルバドル戦で同ポジションで先発した久保のパフォーマンスも素晴らしかったが、それに負けず劣らずの出来だった。
今回の2試合の前では三笘、久保あたりはクラブチームでの活躍を見ると、代表でも絶対的な存在になるのかと思いきや、そんなことはないのかもしれない。
コンディションが悪ければ、簡単に日本代表の先発にはなれない。
そんな2試合になったと感じる。
今回爪痕を残した中村やW杯で活躍した伊藤純、堂安、今回サイドバックで起用された相馬もいる。
そして、これから代表に初召集される選手も出てくるかもしれない。
とても良い競争が生まれている。
やはり、所属しているチームでしっかり結果を残すことで、代表に呼ばれる。
試合にコンスタントに出場して、結果を出しているから、当然コンディションもいい。
コンディションがいいので、日本代表戦でも良いパフォーマンスを発揮。
今後、ますます所属チームでの活躍が求められる。それは、海外組、国内組に関係なく。
次の代表戦は9月のドイツ戦だ。
Jリーグはリーグの真っ只中、欧州のリーグは8月に新たなシーズンが開幕。移籍だったり、監督が変わったり、新たなチーム作りが始まる。
既に報道されているように、日本人選手の移籍もこの夏であるはず。
まずはチーム内の競争に勝ち、コンスタントに試合に出場することが求められる。
良い状態の選手を9月に召集してもらいたい。
次の代表戦にも期待しましょう。
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