予選リーグ3連勝で1位突破したなでしこジャパン。
決勝トーナメント1回戦の相手はノルウェー。
終始主導権を握り、結果は3-1の勝利。
ベスト8進出を決めた。
左サイドを中心にビルドアップ
スペイン戦とはうってかわり、ひいた相手を逆に日本が崩す展開となった。
ノルウェーは日本対策か、4バックから5バックにシステム変更し、引いて守ってきた。
スペイン戦での日本の電光石火のショートカウンターを見れば、ラインを低く設定し、裏へのスペースを消したいと思うのは当然だ。
しかし、今のなでしこジャパンはそんな引いた相手に対しても崩せる。
この試合、左サイドに意識的にボールを集めていたように見えた。
宮澤がいるからであろう。
ダブルボランチと宮澤と遠藤を中心に左サイドを崩しにかかる。
クロスまではいくが、なかなかシュートまでいけない。
そんな中、ラッキーな形で先制点を奪う。
左サイドから再三あげていたクロスから、相手のオウンゴールでゴールをこじ開けた。
毎試合見て思うが、宮澤の顔出しのタイミングの良さと球離れの良さで、日本にいいリズムをもたらす。
ボランチ2人も多分、めちゃくちゃパスが出しやすいのではないか。
今大会初失点
先制点直後、すぐに同点に追いつかれる。
今大会、ここまで危ないシーンがほとんどなかった。
サイドの裏のスペースを取られ、クロスからうまいヘディングシュートを決められる。
さすがの山下でもノーチャンスであった。
この失点シーン、2度ボールウォッチャーとなった。
1度目はサイドの裏を取られたシーンだ。
遠藤がボールウォッチャーとなり、裏を取られる。
2度目はクロスの対応だ。
日本の守備陣形は揃っていたが、ボールウォッチャーとなり、相手FWをフリーにしてヘディングシュートを打たれた。
今大会ここまであまり見られなかったが、ボールウォッチャーのシーンが重なった。
ミスが連続すると、やはり失点につながる。
選手達本人が一番分っているはずだ。
長谷川の守備
メディアでは、長谷川の攻撃に関する報道が多い。
しかし、今大会の長谷川のプレーを見て一番成長を感じるのは守備だ。
W杯が始まる前に、私はブログで長谷川をもう一列前での起用の方が生きると書いた。
もちろん、攻撃力を生かすということもあるが、守備の不安と嫌なボールの失い方をする点が、特に気になったからだ。
しかし、大会が始まってからの長谷川のパフォーマンスを見たら、そんな心配は全くなくなった。
むしろ、長谷川はボランチが一番合っているポジションだとさえ感じた。
幾度となく、ボールの離れ際に体を寄せてボールを奪い切り、なおかつ味方につなぐプレーが見られた。
海外移籍して、ほんとにたくましくなった。
守備の強度もあり、攻撃的なセンスを相変わらず発揮。
得点を演出してるが、そろそろ長谷川のゴールも見たい。
大一番、スウェーデン戦で更なる輝きと長谷川自身のゴールを期待する。
山下のビックセーブ
後半ラスト15分、ノルウェーの猛攻に耐えた。
スペイン戦は押し込まれていたが、怖いシーンはほとんどなかった。
一方、ノルウェー戦は長いボールをどんどん入れられ、体格に優る相手FWに競り負け、そこからフィニッシュまでいかれた。
数回、ゴールを奪われてもおかしくないシーンをつくられた。
ここで、出た❗️
山下のビックセーブ‼️
右サイドからクロスを入れられ、ヘディングで折り返され、ヘディングを打たれる。
これを山下が左手一本でセーブ。
ビックセーブ❗️
これが得点されてれば、まだまだわからない展開であった。
まさに試合を決めるセーブであった。
次戦、スウェーデン戦。
おそらく、押し込まれる時間帯もあるだろう。
ここでも、山下を中心に耐えられるか。
ビックセーブで日本に流れを呼び込んで欲しい。
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