W杯予選リーグ2戦目、初戦とスタメン4人を変更。
初戦に引き続き、終始試合を支配し、コスタリカを圧倒。
2-0の勝利。
選手層の厚さを生かした采配で、予選リーグ大一番、スペイン戦に向けていい仕上がりを見せた。
W杯初ゴールの2人で勝利
猶本 光
W杯初出場の猶本が決めた。
W杯メンバー発表時の会見で涙を見せた苦労人猶本。
今大会にかける気持ちは人一倍強かったはずだ。
そして、今大会初スタメンで更に気持ちが入っていたのではないか。
決して簡単なシュートではなかった。
角度もあまりなく、利き足ではない左足のシュート。
キック精度の高い猶本ならではの技術と気持ちでゴールに突き刺したゴールだ。
このゴール以外でもチームへの貢献度は非常に高い選手だ。
攻撃面では決定的な仕事はもちろん、ボールを簡単に失わない。
守備面でもしっかりと前から追えて、コースの切り方など、プレッシャーのかけ方もうまい。
フィジカルも強く、攻守両面で生きている。
更なる活躍を期待する。
藤野 あおば
待望の初ゴール。
しかも、個人技でのスーパーゴール。
19歳藤野のスピードとパワーをまざまざと世界に見せつけた。
初戦、ビッグチャンスを数回迎えていたが、なかなか決めきれなかった。
おそらく、本人が一番ゴールという結果に飢えていたのでないか。
その中で、あのスーパーゴール。
何かを感じさせる選手だ。
おそらく、近々海外に移籍するのではないか。
既にスカウトの目に留まっているだろう。
日本を上位進出に導いてほしい。
INACコンビの連携
三宅のフィード
今大会初出場の三宅。
素晴らしいパフォーマンスだった。
特に攻撃面でのビルドアップ。
1点目は三宅が起点であった。
田中のポジション取りを見逃さず、そこへ正確なフィード。そこからゴールにつながった。
得点シーン以外でも同様なパスを通していた。
また、時にはダイレクトでくさびを入れるなど、ボランチのようなプレーだった。
非常に精度の高いパスで、日本のリズムを作り出していた。
対戦相手によって、三宅のスタメンもいいのではないか。
田中のポストプレー
この試合、一番輝いていたのは田中だ。
攻守両面でチームへ貢献していた。
攻撃面では、とにかくポストプレーが効いていた。
相手DFラインと中盤の間に降りてきてパスを受けて、前を向き、フィニッシュまでというシーンが何度か見られた。
1点目はこの形からだった。
パスを選択せず、自ら仕掛けてフィニッシュまでという形もあった。
そこにパスを供給してたのは、INACのチームメイト三宅からだ。
普段、同じチームに所属しているという利点が出た。
また、スローインを受けて逆サイドへ展開し、局面を打開したりと、とにかくボールが収まっていた。
得点こそなかったが、ワントップの役割を見事にこなしていた。
また、守備面でも運動量が多く、ファーストディフェンダーとして、守備のスイッチを入れていた。
次戦以降、得点にも期待したい。
改めて感じた宮澤の重要さと杉田の技術
宮澤が日本にもたらすリズム
この試合、ボランチからの縦パスが少なく感じた。
最初は長野の不在で、縦パスを入れられる選手がいないのかと思った。
しかし、そうではなかった。
宮澤が後半途中から出場してからは、ボランチからの縦パスが増えた。
長谷川も林も縦パスを入れられる選手だ。
宮澤の顔を出すタイミングや場所が群を抜いてうまいということだ。
ボールを受けてからも球離れが良く、しっかりキープでき、取られない。
ポゼッションサッカーのなでしこジャパンに欠かせない選手だ。
改めてその重要さを感じた。
独特の杉田の技術
左サイドから何度もチャンスを演出した杉田。
なでしこジャパンに数少ない、独特のリズムを持つ選手だ。
キック精度の高さと足元の技術が高く、とりわけヒュルヒュルと相手を抜くドリブルが魅力的だ。
長年サッカーをしていた私からすると、なんであれで抜けるの?という感じだ。
スペースがないなか、ドリブル突破ができる力は、決勝トーナメントで必要な場面が出てくるはずだ。
ジョーカー的は存在で期待したい。
決定力
最後に期待も込めて一言。
初戦同様、決定力は課題だ。
この試合も少なくても、後2、3点は取れた。
なんとなく、シュートがキーパーの正面に飛んでしまっている。
特にヘディングシュートが。
そして、セットプレーからの得点も期待したい。
植木、次こそヘディングシュート決めてくれ。
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